私は家事代行サービスのスタッフとして、これまで数百軒に及ぶ「汚部屋」と呼ばれる現場に立ち会ってきました。世間では、汚部屋に住む人を「怠慢だ」とか「不潔だ」と一括りにしがちですが、現場で見えてくる真実は全く異なります。私が出会ったお客様の多くは、むしろ非常に責任感が強く、仕事に真面目に取り組んでいる方々でした。あまりにも仕事に全エネルギーを注ぎ込んでしまった結果、自分の生活をケアするためのエネルギーが枯渇してしまった、というのが汚部屋化の主な原因である場合が多いのです。家事代行がこのような現場で果たす役割は、単なる掃除の代行に留まりません。私たちは、お客様が失ってしまった「生活の基準」を再構築するパートナーであると考えています。汚部屋の状態が長く続くと、人は何がゴミで、何が大切な物なのかという感覚が麻痺してしまいます。私たちは、その感覚を取り戻すための鏡のような存在です。作業の際、私たちが大切にしているのは、お客様を否定しないことです。ゴミの山の中から見つかる領収書一枚、古いパンフレット一冊にも、その方の生きてきた時間が刻まれています。それを機械的に捨てるのではなく、「これはいつ頃のものですか?」「大切にしたい思い出ですか?」と問いかけることで、お客様自身が過去を整理する手助けをします。家事代行によって部屋が整うにつれて、お客様の表情が目に見えて明るくなっていく過程を見るのが、私たちの最大の喜びです。中には、作業が終わった後に「今日からやっと、家でゆっくり休めます」と仰ってくださる方もいます。汚部屋を片付けることは、その方の止まっていた人生の時計を再び動かすことなのです。家事代行は、単なる労働の提供ではなく、再生のサポートです。私たちは、どんなにひどい惨状であっても、そこから快適な住まいへの道筋を見出すことができます。一人で悩まずに、私たちを頼ってください。私たちは、あなたが新しい一歩を踏み出すのを、全力で応援するためにそこにいるのです。